デバッガ
J/byteEngineのメリットの一つ、アプリの実行制御ができることを生かした応用例としては、デバッガがあります。J/byteEngineのインタプリタはアプリの実行状況をすべて把握してコントロールしています。その情報を何らかの通信手段でPCとやりとりしてJVMDIでもってエキスポートできれば、eclipseなどの開発環境やデバッガでソースコードレベルでケータイ上のアプリのデバッグができるようになります。
クラスローダ
既に何度か触れているように、J/byteEngineを使えば動的にクラスをロードすることができます。したがって、アプリサイズを超えたアプリを作ることも可能になります。たとえば、ドラゴンクエストIIなら前編・後編にわけなくても、1つのアプリでストーリーが進むにつれて、あらたなクラスファイルとデータをダウンロードするだけでスムーズに進められる、といった使い方が考えられます。
プラグイン
クラスローダとおなじしくみですが、J/byteEngineをプラグインの基盤として使うことも可能です。それにより、ユーザの好みに応じた機能のみを後から追加していくことができます。たとえば、おサイフケータイでは現状、FeliCaのサービスごとにアプリを用意する必要があります。しかし、J/byteEngineを使えばサービスを追加するごとにプラグインを追加する、というような形で、一つのアプリで複数のサービスに対応することも
可能になるでしょう。
また、先日jigブラウザ2がjigletというJavaによる専用のプラグインをサポートすることを発表していましたが、それも同様の応用例と言えると思います。
組み込み開発環境
最近では組み込み機器にJava実行環境が搭載される例も増えてきました。機器によって、Javaをネイティブ実装に使ったり、GUIの実装につかったり、アプリケーションプラットフォームとして使ったり、と様々な使われ方をしています。しかし、ケータイと同様、その上で実行されるJavaアプリのデバッグ環境については、なかなか環境が整っているとは言えない状況ではないかと思います。そのようなときでも、J/byteEngineを使えば組み込み機器そのものに手を入れることなくアプリをデバッグしたりアプリに機能追加したりできるようになります。組み込み機器というのはPCと比べると何かと制約の多いものですが、J/byteEngine技術やそれに類する技術を使うことで制約を乗り越えられないか考えてみるのも1つの手だと思います。