「J/byte Engine」は、Java言語で記述されたJavaバイトコードの解釈と実行を行うインタープリタです。従来、J2ME CLDCを採用した携帯電話のJava実行環境では、アプリを開発する上で以下のような制約がありました。
携帯電話のJava実行環境上で動作するJ/byte Engineは、インタープリタを2階層構造にすることにより、上記の制約を取り払い、携帯電話上でJavaアプリの持つ可能性を最大化することを目的に開発されたものです。
これまで、携帯アプリの携帯電話上での動作確認は、人がキーを操作することでしか行えませんでした。動作確認にかかる手間とコストは、携帯電話機種の増加とアプリの機能向上とともに、今後ますます増大する傾向にあります。 J/byte Engineを使えば、対象アプリをエンジン上で実行させ、キー操作を一定のシーケンスに従ってエンジン上でエミュレートすることで、動作確認を自動化することができます。これにより、新機種発売時における機種対応の動作確認を迅速化し、試験工数を大幅に削減することができます。KLabが開発したケータイJavaデバッガーは、J/byte Engine技術を応用しています。デバッグ対象のJavaアプリをPC上のJava開発環境と連携をとりながら実行し、実際の携帯電話上で動かしてソースコードのデバッグを可能にします。携帯電話向けJavaアプリのデバッグにかかる手間やコストの大幅な削減が見込めます。
電子決済、電子乗車券、各種ポイントカード機能など、FeliCa機能を使ったさまざまなサービスの提供が始まっていますが、こうしたサービスを利用する には、ユーザーはサービス対応する専用iアプリを携帯電話にダウンロードする必要があり、利用するまでの敷居の高さが問題視されるケースが出てきました。 しかし、J/byte EngineをJavaアプリの中にモジュールとして組み込むことで、そのアプリの機能を後からダイナミックに追加していくことができます。FeliCa 対応電子決済アプリにJ/byte Engineを組み込めば、本来の電子決済機能に後から簡単な操作でポイントカードサービス機能を追加するという使い方が可能になります。
KLabが開発した携帯電話パケットストリーミング型音楽配信システム「モバラジ」は、携帯電話Javaアプリ、コンテンツ配信サーバー、コンテンツオーサリングツールを組み合わせることによって、ラジオ番組のような長時間の音楽・音声コンテンツを流し続けること(ストリーミング配信)を実現しているシステムで す。 このモバラジのJavaアプリにJ/byte Engineを組み込むことで、クイズ番組に対応したクイズ回答機能、ラジオ・ショッピング番組に対応したショッピング機能など番組企画に応じた付加機能 を動的に配信し、アプリ上で実行することがでるようになります。
J/byte Engineが拓く:Javaアプリ開発の可能性 (ご紹介頂いた書籍はこちら)